「本当は危ないスポーツ脳震盪」を読んで

コンタクトスポーツにはつきものであるケガ。骨折や脱臼、打撲なんてしょっちゅうな話である。       しかし脳震盪は別だ。あの感覚は正直言って何度もあってたまるか。激しく頭の内側から割られるような痛み、まともな思考なんてできやしないし、なんてって脳内アルコールまみれになったかのようにぐらつく…しかしバックドロップはキックボクサーとしての道を選んでしまったわけである。そうか、それなら「脳震盪」について調べてみた。

脳震盪になったら

結論から言いましょう。先ずは様子を見るより先に病院に行きましょう。皮膚表面上は何も起きていなくとも頭の中で何が起きているは分かりません。1分1秒を争うことになるのです。                   また、脳震盪を起こしかつ傷人の意識がない場合は息をしているか確認をしてください。している場合は1分程度で意識が戻るはずですが…また何かうなっているような状態であれば気道は確保されていると考えてよいでしょう。                                                 また意識があった場合は搬送の際頸椎を痛めている恐れがあるので、1人が頭と頸椎の固定をして、何人かで体を担架に乗せましょう。

CTよりもMRIを

また病院でcをとって安心していませんか?たしかにCTを撮ると出血してくも膜下出血になっているかどうかは大体わかりますが、うっすらとした出血はCTでは見えないことがあります。           その場合はMRIであれば発見できます。                                              脳の出血は命にかかわります。CTをとってもらいその場で「大丈夫」といわれても翌日に頭痛がする、5~10日たってもまだ頭が痛いときは、実はわずかですがうっすらと出血している恐れがあります。

脳震盪後の復帰プログラム

次に脳震盪から復帰した際の競技への復帰プログラムについて紹介します。

  1. 頭も体も使わずに完全に休む
  2. 軽い有酸素運動
  3. そのスポーツに関連した運動(頭部への衝撃がないこと)
  4. 接触プレーのない運動
  5. 競技復帰

それぞれ24時間の間隔をあけて行うことが望ましいと本書では紹介されています。

脳震盪の予防として

実は脳震盪にヘッドギアもマウスピースも予防としては意味をなさないそうです。実際2015年からはアマのボクシングでヘッドギアを使わなくなった試合もあるそうです。ヘッドギアが頭部への外傷は防げても内部の受傷は防げないということですね。                         また、体調不良や脱水症状の際は脳震盪になるリスクが上がるといえます。                       なんと脱水症状の際は脳の周りの髄液という液体が減っている恐れがあり,同じ頭部への衝撃でも脳が揺れやすくなるようです。僅かに予防について私たちができることといえば首を鍛えることぐらいのようです。

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