「疲労と回復の科学」を読んで

バックドロップ小峠は日々キックボクシングのトレーニングをしていますが、それ以外にも競技に生かせそうな知識をインプットしております。主に身体能力のあげ方や競技にあう身体の使い方、日々疲れた身体の回復のさせ方。今回は題名にある本から要点のみご紹介していこうと思います。

三大生体アラーム

1.痛み 2.発熱 3.疲労 

この3つは私達が仕事やトレーニング、その他ストレス活動などの過剰活動により疲弊してしまうのを防御するために重要な生体警報であるとされています。                                  大切なのはこの3つは原因ではなく警告であるという点です。原因は別にあるのです。

様々な疲労の種類

 疲労には、身体の部位により全身疲労局所疲労があり、                         また、身体的活動や精神的活動などの成因による肉体疲労精神疲労とがあります。

 ですが私達が日々感じている疲労というものはとても複雑な形で発生していることは事実です。                          日々数字に追われサラリーマンは上司、顧客や目標に対する精神疲労と現場に向かい実際に指揮を執るようなこともあれば移動のために運転することなど、これらは肉体疲労でしょう。                      学生は毎日の勉強に部活動や複雑な人間関係、外部からのストレスにはまだ敏感でしょうから毎日へとへとだと思います。

 他にも疲労は継続時間によっても分別でき 急性疲労 慢性疲労 にも分けられます。        急性疲労は日々の生活で繰り返される一過性の疲労で、休息や睡眠で改善されます。                          

 しかし慢性疲労は長期間にわたる倦怠感や不快感を伴うものでただ休む、眠るだけでは改善されませ ん。

どうして私達は疲れると知覚するのか?

マジで簡単に説明すると

私達が疲労を伴うような活動をしたとします。 

 そうすると自然と呼吸は荒くなりますよね?活動には酸素が必要ですから当たり前です。ですが、通常通りの酸素量ではありませんから当然体内でも異常事態になります。                 「オイオイなんかすげー酸素きてるけど処理しきれねぇよ」と。処理しきれない酸素は身体の細胞をじわじわと酸化させていきます。身体を構成する部品の一つ一つが壊れ始めるということです。そうして初めて「自分の体が壊れ始めている」と気付いた免疫細胞が脳神経に「やべーす、体壊れ始めました」「ご主人様このままこの活動していると体が崩壊するっす」とサインを出すんですね。

そのサインこそ最初に申し上げました三大生体アラームである、

1.痛み 2.発熱 3.疲労 というわけです。

またこの際、細胞修復に十分なエネルギーが足りないとより疲労が長続きするのです。           部品を直そうにも直す燃料がないのですから準備できるまで時間がかかるという話です。いっぱいご飯を食べようにもそれを「ATP」という物質に変えなければ利用できません。もちろん私たちの体は食べたら直ぐにそれに変えることもできません。ただ休むしかないのです。

回復に向かって

身体の回復に向かうにはその原因を調査、取り除くしかありません。単に体がだるい…何故か最近息切れがする…といわれ何かこれらを取り除く方法はあるのか?と問われても疲労には色々な原因があります。単に寝たり、マッサージに行ったり、整体、薬を飲むだけでは完全に取り除くのは不可能です。   先ずは今自分がこの一週間何をしていたのか?どんなことが起きて、メンタル面で大きな変化が起きるような出来事はなかったか?そういった原因を突き止めるしかありません。

突き止めた原因を克服するのです。より良い方向にもっていこうとする。                         克服の仕方はなんでもいいです。いやな職場なら辞めるでも、嫌な上司がいるなら無視するか配置換えを頼むとか、受験が嫌ならレベルを低くするとかそもそもしないとか。腰が痛くなるトレーニングならどうして腰が痛くなるのか突き止めるとか。                          単にやめるのではなく何故自分の体やメンタルが「マイナス」に触れたのか理解することが大切です。

        

                                            

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